突然ですが、財布はどんなものをお持ちですか?
僕はミニマリストを目指しているので、名刺入れにお札。+小銭入れという布陣です。
あなたのお財布はどんなお財布でしょうか?
実は、財布が年収を決めてしまう、、、という話を聞きました。
本当でしょうか?
今回はその本『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』について研究します。
目次
著者の亀田潤一郎さんはどんな人?
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』の著者、亀田潤一郎さんはどんな人でしょうか?
まず、税理士。
そして、学生時代、中小企業の経営者だった父の会社が倒産し、その悲劇を目の当たりに。
一時はホームレスでうつ病になったそう。
「中小企業の経営者をお金の苦労から守りたい」という使命感から、苦節10年を経て税理士へ。
数々の経営者とつきあうなかで「稼ぐ社長の財布の使い方」にいくつもの共通点があることを発見し、それを自ら実践し始めたところ、年収が飛躍的に向上。
「財布は人生を変える最高のツール」という確信を携えて、「社長の財布」を守るべく日々奔走しているそう。著書に『通帳は4つに分けなさい』(経済界)。
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』の概要
700人以上の“社長の財布”を見てきた税理士が教える、 お金に好かれる人の「共通ルール」が本書。
これまで数々の経営者の財布を目にしてきた経験から、著者が気づいた「稼ぐ社長」だけが共通して実践しているルールを公開しています。
お金持ち研究している竹内の感想
最初にお話ししておきたいのは「お金持ち=稼ぐ人」ではないということです。
稼ぐ人のなかでは大きな割合でお金持ちがいるかとは思いますが、全員がお金持ちではありません。
年収1億円でも税引後で残ったお金を浪費していくと、なんだかんだお金がなくなる人もいます。
一番有名な事例はマイク・タイソンです。
20年におよぶプロボクサー人生でなんと4億ドル(約400億円!)ものお金を稼いでいました。
にもかかわらず、2003年に2300万ドル(約23億円!)もの負債を抱えて自己破産。
負債の内訳は元妻への慰謝料900万ドルとアメリカ・イギリスへの税金1340万ドルだそう。
400億円稼ぐ男でも、破産。
稼ぐ人は必ずしもお金持ちとは言えません。
ただ収入の源泉である稼ぎが大きい人ほど、お金持ちになりやすいのも事実です。
稼ぐ人になる方法論を学んでいきたいと思います。
「理詰めでお金持ちになる方法」から見て、本書の内容は検証不可能。
僕は「お金持ち研究」をライフワークにしています。
ただ、スタンスとしては「理詰めでお金持ちになる方法」ということで、合理性や再現性のない方法論につきましては検証不可能につきスルーとなります。
今回の本で言えば「稼ぐ人=高級な長財布を持っている」という等式です。
第一にこの「稼ぐ人=高級な長財布を持っている」は僕の実地研究の結論としては正しいとは思えないです。
僕の「稼ぐ人実地研究」での結果は、ものすごくつまらない結論です。
「稼ぐ人は千差万別。いくつかのパターンにそって共通点がある。全体での共通点は少ない」
つまり、あるグループでの共通点として「長財布」はあり得るにせよ、全員に共通して「長財布」はありえません。
クレジットカードやICカードなどのキャッシュレス社会への流れもありますし、あえて質素、あえて貧しく生きるスタンスの方もいます。
長財布とはかぎりません。
二つ折りの財布の方もいらっしゃいます。
マネークリップの方もいらっしゃいます。
千差万別です。
ルイ・ヴィトンのバッグを持っている女性みたいなレベルの話かな、と。
綺麗な長財布を持っていると「稼ぐ人」になれるのか、それとも「稼ぐ人」になったから綺麗な長財布を買ったのか。
そういう因果関係も重要です。
将来「稼ぐ人」がその過程で長財布がどのような影響を与えたのかを検証せねばならないです。
人は概して収入が上がると身綺麗にしますので。
ここまで本書の主要テーマについて批判みたいな話をしてきましたけれども、僕はそれもひとつの見方であると思いますので、敵意があるわけではないです。
本書で10万部以上売れている本ということで「うらやましい」という負の念は多少ありますけれども。
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』を読んで、実践に向けて
さて、僕は個人的に本を読んだら、それを活かして人生に少しでもプラスにしていって、成長につなげていきたいと考えています。
本書で人生に活かす学びは以下の2つです。
そのお金は「消費」か、「投資」か、「浪費」か
そのお金は「消費」か、「投資」か、「浪費」か
私たちの財布から出ていくお金には、基本的に3つの「性格」があります。
「消費」「投資」「浪費」
「消費」とは、たとえば1万円のモノを購入したら、その場で即1万円の価値が手に入る使い方。
「等価交換消費」といわれる使い方です。
企業なら事務用品の購入、個人なら食料品や日用品などの買い物がこれにあたります。「投資」とは、払った金額に見合う価値のものがすぐに手に入るわけではないけれど、将来何かしら見返りがあるような使い方。
企業ならたとえば設備投資、個人なら本を買う、勉強会に参加するなどの使い方です。
「浪費」とは、使ったら使いっぱなしで、何も手に入らず、将来的な価値を生み出さないような使い方です。
会社でいえば仕事の憂さ晴らしの飲み代、個人でいえばゲームセンターでゲームに興じるような使い方です。
お金系の本では、色々なところで再三説かれている話ではありますが、それだけ大事な話。
それが『そのお金は「消費」か、「投資」か、「浪費」か』を考えることの大切さです。
日々、お金を使って生きてはいますから、そのお金は「消費」「投資」「浪費」どこに当てはまるのかを意識することは大切です。
日常ですと、やはり「消費」が多い。
少し「投資」がある場合があります。
「浪費」もたまにはあるかな、と。
ただ、実践に向けましては「投資」にフォーカスを当てつつ、「消費」までにとどめておいて、「浪費」をなくす。
こういう方向性で動きたいです。
買い物で絶対に損をしないための鉄則
「いざとなったら、買った価格の7割で売れるモノ」を買う。
こうすると、同じ消費でも、いざという時少しでもリターンが見込める「無駄の少ない消費」ができるようになります。
(中略)
この椅子を購入したのは数年前ですが、今でもオークションにかけると定価の7割以上で売れます。
また、私の趣味のひとつはギターなのですが、今私の手元にあるのはポール・リード・スミスというギター。このギターは世界中にコレクターがいて、値段が大幅に下がることはありません。
僕の場合、なかなかこういう耐久消費財を購入する機会は少ないです。
それは一通り、揃えてしまったという理由と、ミニマリストを指向しているという理由です。
ですので、なかなか「買い物」をすることはないんですが、「買い物」をするタイミングがありましたら、ぜひ、この考え方を参考にしたい!と思いました。
値段が大幅に下がらない、買った価格の7割で売れるモノを買う。
質の高いものを買う。
そういうのは大事ですね。