三蔵法師というフレーズ、聞いたことありますよね?
「西遊記」で有名な。
あの「西遊記」って、三蔵法師がインドに仏教の経典を求めて旅する話です。
孫悟空と沙悟浄と猪八戒を連れて。
その「西遊記」の元になったのが「大唐西域記」。
それを記したのは玄奘三蔵。
その玄奘三蔵ゆかりの寺・塔がこの「大慈恩寺・大雁塔」です。
中国・西安の有名な観光スポットです。
世界遺産にもなっています。
行ってきましたので、ご紹介!
目次
大慈恩寺の概要
大慈恩寺(だいじおんじ)は中国・陝西省・西安市にある仏教寺院。
三蔵法師玄奘ゆかりの寺として有名です。
大慈恩寺は、唐の第2代太宗のとき648年、皇太子の李治(高宗)が、亡母のために建てた寺。
元々は現在の規模の10倍というのだから、当時は大規模寺院だったと思います。
現在の大慈恩寺も、規模的には大きいです。
ちなみに入場料は50元(約820円)。
大雁塔を登るのは別料金です。
大雁塔の概要
大雁塔(だいがんとう)は唐の時代の高僧、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)/三蔵法師がインドから持ち帰った仏教の経典や仏像などを保存するために大慈恩寺の境内に建てられた塔。
玄奘三蔵は「大唐西域記」を記しており、孫悟空などが出てくる「西遊記」のベースになっています。
日本でも有名な「西遊記」の三蔵法師ですね。
玄奘三蔵との関係
そして、その玄奘三蔵はこの大雁塔の設計にも携わっているそう。
玄奘三蔵は629年に当時、出国を禁じられていたにもかかわらず、仏教の原点を求めてインドに渡ります。
▲インドで経典をいただくの図(だと思います)
インドより645年に帰唐。
太宗皇帝は玄奘三蔵が持ち帰った経典の翻訳を指示。
玄奘三蔵はこの翻訳にひたすら人生を捧げます。
▲経典の翻訳に従事しているシーン。翻訳作業をするスタッフがたくさん。
彼が没する664年の直前まで続けたと言われています。
ちなみに法相宗という中国仏教の宗派の開祖にもなっています。
大雁塔はレンガと木でできています。
元々の塔から変遷しており、長安年間(701年 – 705年)、レンガづくりになって、上まで登れるようになったそうです。
現在の高さは64.517メートル。
日本から訪れた円仁も登ったことがあったそうです。
中国仏教における重要な施設であると同時に、日本仏教とも関係の深い、重要な施設ですね。
玄奘三蔵院
玄奘三蔵が翻訳した経典(レプリカ?)やリストが展示。
仏教の経典は、こんなにも分厚く、数が多いものなんですね。
ものすごい量。
これは人生かけて翻訳してもしきれませんね。
▲持ち帰った経典リスト
▲玄奘三蔵、すげー。
大雁塔に登る。体力ない方は遠慮するが吉。
さて、せっかくなので大雁塔に登ります。
別料金で
▲64m。きつい。
▲階段多い・・・
大慈恩寺の境内
大雁塔・大慈恩寺(世界遺産)【中国・西安】への行き方
基本はタクシーか滴滴出行がおすすめ。
滴滴出行使うと便利。