なぜ、ベンツのオーナーは50代以上なのか?なぜ、年齢が高くなると、所得が高くなるのか?【所得と年齢の関係】

先日、僕が自転車で街を走っていると、メルセデス・ベンツのディーラー・ショールームの横をたまたま通り過ぎた。

なにげなく、ガラスを通して中の様子を見ると、土曜日とあって、多くの人が中でいろいろなことをしていた。

一瞬のことではあったが、そこにいる人たちの顔ぶれを見ていると、あることに気づいた。
それは、一様に年齢層が高いということだ。

実際に、メルセデス・ベンツのオーナーの平均年齢は50歳以上だといわれている

だが、なぜ、ベンツのオーナーは、30歳前後ではなく、50歳以上なのだろうか?

目次

なぜ、ベンツのオーナーは、30歳前後ではなく、50歳以上なのだろうか?

この疑問に対する答えは、簡単だ。

それは、この世には「年齢と所得の法則」があるからだ。
それは、こうだ。

「年齢が高ければ、所得も高い」

メルセデス・ベンツのオーナーということは一般的に言って、平均よりも所得の多い、高額所得層だと言えるだろう。

ということは、年齢が高い傾向にあるということになる。

実際に国税庁のデータからも、50-54歳の平均年収が543万円、25-30歳の平均年収が358万円と法則が成立していることがわかる

しかし、年齢と所得の間には、相関関係があるということはわかるが、この答えは片面的なものにすぎない。

それは、その原因について答えていないからだ。

そのため、この答えの他に、もっと重要な答えが必要となる。

それは、

「なぜ、年齢が高くなると、所得が高くなるのか?」

というものだ。

つまりは、この「年齢と所得の法則」が成立する理由が重要なのだ。
それがわからなければ、ベンツのオーナーが50代以上だということを説明しきれない。

「なぜ、年齢が高くなると、所得が高くなるのか?」

それでは、「なぜ、年齢が高くなると、所得が高くなる」のだろうか?

一般的に、サラリーマンであれば、年功序列といった理由で説明がつくだろう。

しかし、この法則は、すべてとは言わないまでも、「ある程度は」経営者にも当てはまるのである。

思いだしてもらいたい。

あなたの記憶のなかで、最も羽振りのよさそうな、収入の大きな経営者を2,3人挙げてみてほしい。

おそらく、彼らの平均年齢は、50代以上だろう。
なかには、30代、40代の経営者もいるだろうが、たいていは、50代以上、なかには70代以上という場合もあるだろう。

それは、なぜなのだろうか?

なぜ、年齢が高くなると、所得が高くなっている傾向にあるのだろうか?

それは、

「お金をたくさん稼ぐには、人生を捧げる必要があるから」

だ。

つまり、お金を稼ぐには、大きな献身が必要なのである。

たしかに、ビル・ゲイツやアップルのスティーブ・ジョブズ、グーグルの創業者たちは、若くして巨富を手に入れたかもしれない。

しかし、彼らでさえ、これまでの人生のほとんどすべてをビジネスに捧げてきたのである。

また、たとえば、世界有数の億万長者ウォーレン・バフェットは、 これまで50年以上も同じビジネスにたずさわっているのだ。

さらには、それ以外の億万長者として名を連ねている人たちは、みな、同じ業界で何十年も働いてきている人たちばかりなのである。

つまり、これらのことが示唆していることは、成長期のビジネスをのぞいて、 ほとんどのビジネスでは短期的な成功をすることは、とても難しいという現実だ。

短く言えば、「お金をたくさん稼ぐには、時間がかかる」ということなのである。

このことが起きる理由について、非常に参考になるエピソードがある。

それは「士業で成功する4つのステップ」についてだ。

「士業で成功する4つのステップ」

僕は元々、大学に法学部で入学したことから、友人にはロースクールに行っている人、見習い弁護士をしている人がいる。

先日、そのなかの一人で、ロースクールにいる友人にたまたま話をしたときに、興味深いことを聞いた。

それは、「士業での成功パターンは、ワンパターン」なのだということだ。

彼は、こう言った。

「いろいろと弁護士の人が来て、話をしてくれるんだけど、士業で成功する方法は、ワンパターンだね。」
「そうなんだ。じゃあ、それは、どんなものなんだい?」
「士業で成功するには、4つのステップがある。」

そして、彼は「士業で成功する4つのステップ」について話してくれた。

それは、このようなものだ。

ステップ1: 有力な事務所に勤務する。
ステップ2: クライアントに自分を売り込む。
ステップ3: 独立するときに、クライアントを引き抜く。
ステップ4: クライアントから、紹介をもらってクライアント数を増やす。

友人に聞くと「そもそも、国が士業の品質を確保するために、このような成功パターンになるように施策していた」とのことだ。

そのため、このパターンは、何ら不思議なものでも、不自然なものでもないのである。

しかも、この成功パターンは、弁護士だけではなく、税理士、司法書士、 また、コンサルタントも同じように適用されるのだ。

士業の人に話を聞けば、 必ずといっていいほど、「入所してくる人材は、将来的に独立する気持ちで入ってくる」ということを聞く。

そして、さらに重要なことは、この成功パターンを見ると、あることに気づくことになる。

それは、この「士業で成功する4つのステップ」こそが、「お金をたくさん稼ぐには、時間がかかる」主な理由なのだということだ。

お金をたくさん稼ぐには、時間がかかるワケ

経営者を含む、ほとんどの人は本を読まない。

ある本に書いてあったが、 20代で2,000円、30代で3,000円、40代で4,000円というように、年代を100倍した金額が、平均的な人が書籍代に対する毎月の平均支出額だという。

もちろん、これはビジネス書だけではなく、文芸書なども含まれており、ビジネス書にかぎれば、さらに下がってしまう。

要するに、ほとんどの人は、有益な情報を入手できていないのである。

これらは、ほとんどの人が有益な情報、ビジネスにおいては、集客や売上増加といった経営戦略やマーケティングなどの理論を持っていないということを意味している。

その場合、売上の増加は、「自然な増加」にまかせるほかない。

「自然な増加」とは何か?

それは、「士業で成功する4つのステップ」におけるステップ4。

「紹介をもらって、顧客を増やす」なのだ。

この背景があることから、ほとんど何もしなくても、良い仕事をしてさえいれば、顧客は増え、売上は上がる

そのため、「年数を経れば経るほど、成功する」ことになる。

それは、時間がたてばたつほど、紹介が得られるからだ。

実は、この現象は士業にかぎらず、ほとんどのビジネスで見られる現象なのである。

ほとんどのビジネスでは、自社の努力によってもたらされた新規顧客の獲得だけでなく、 既存の顧客の紹介による新規顧客がある程度の割合を占めている。

また、これらの紹介から得られる顧客は、顧客獲得コストを含まない分、 会社の利益率を底上げする効果がある。

その結果、「年数を経れば経るほど、成功する」ことになるのだ。

ベンツのオーナーが50代以上の理由をまとめると・・・

これらのことをまとめると、「なぜ、ベンツのオーナーが50代以上なのか?」という疑問に対する、本当の答えが導き出される。

それは、こうだ。

1.ほとんどの人は、有益な情報を手に入れることをしていない。
2.そのため、売上の増加は、紹介をもらって顧客を増やすという、自然な増加にまかせるほかない。
3.自然な増加は、利益率が非常に高い反面、時間を要する。
4.そのため、年数を経れば経るほど、成功していく。
5.成功した人の多くが、このようなパターンを経ることから、必然的に年をとっている。
6.その結果、50代になっている。(20年近く仕事をしている計算)
7.ベンツを買う余裕がある。
8.50代でベンツを購入し、ベンツのオーナーになる。

もちろん、若くして裕福になってベンツのオーナーになる人も少なくない。
また、このパターンに当てはまらないという人も多い。

ただ、この種のパターンは、非常に多くの業界で見られるパターンなのである。

そして、大事なことは、これらのことが「じっくりと年数を重ねてビジネスをすることが、成功にとって大きな意味を持つ」ということを意味していることだ。

年数を重ねていることは、それだけで信頼の証になり、経験の豊富さを物語る。

知名度も向上するのに加え、紹介も得やすい。
また、人脈も広がることも多いのだ(その結果、売上や紹介につながる)。

かつて、ベンジャミン・フランクリンは、こう言った。

「頻繁に植えかえられた木が大きく育つのを見たことがない。」

そして、もうひとつ重要なことがある。

それは、「ビジネスについて学ぶ理由」だ。

たしかに、これまで述べてきたように、自然な増加に任せていれば、時間を要することは否定できない。

しかし、自然な増加だけでなく、さまざまな施策や努力をすることで、そのスピードを加速させることができる。

大きな成功を遂げた人の多くは、自然の増加だけでなく、さまざまな努力を同時にしているのがほとんどだ。

つまり、ビジネスについて学び、有益な情報を収集し実行することで、より短い時間で目標を達成することができるのである。

ベンジャミン・フランクリンは、こうも言っている。

「経験は高くつく学校だ。しかし、愚者はそれ以外からは学ばず、しかも、それだけでは不十分である。」

さまざまなことを学び、自分の生きたい人生を生きようと思う。